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  • ステッカー「旅のとちゅう」

    ¥2,000

    W60×H90

  • ステッカー「Stay Gold」

    ¥2,000

    W60×H90

  • インテリアパネル「Stay Gold」Sサイズ

    ¥17,600

    キャンバスパネル(桐材/釘打ち) W250×H250×D37mm

  • インテリアパネル「Stay Gold」Mサイズ

    ¥19,800

    キャンバスパネル(桐材/釘打ち) W300×H300×D37mm ※ご注文から納品まで1週間ほどお時間いただきます

  • インテリアパネル「Stay Gold」Lサイズ

    ¥22,000

    キャンバスパネル(桐材/釘打ち) W400×400×D37mm ※ご注文から納品まで1週間ほどお時間いただきます

  • ポストカード3枚セット

    ¥3,300

    手描きイラストが入った Sylオリジナルデザインのポストカード 3枚セット 上質紙180kg / 148×100mm

  • デジタルグリーティングカード「HappyBirthday」

    ¥1,000

    ご家族や友人へのお誕生日のメッセージに添えるデジタルグリーティングカードです。 LINEやDMなどのメッセージにつけて送る画像としてお使いいただけます。 【NFTでご購入をご希望の方はこちらからどうぞ】 https://opensea.io/assets/matic/0xc03566226ce1a45da01d343cd8751be4b1604c5e/12

  • 短編小説集「スナックくらげ」Pink

    ¥3,500

    【デザインカラー:ピンク】 ※カバーの裏に緑とは別のボーナスコンテンツがついています。 -------------------------------------------- 縁のある人しか辿り着けない謎めいたスナック「スナックくらげ」。この場末のスナックを舞台にした魅惑的なオリジナルショートストーリーを全部で11話収録した短編小説集です。 スナックくらげを知らないあなたも、ページをめくればまるで馴染みの店に足を踏み入れたかのように気軽にお楽しみいただけます。こだわりの装丁と挿絵で、手に取った瞬間から楽しんでいただける一冊です。 -------------------------------------------- ◆ 文 / おのの ◆ 装丁,挿絵,トータルデザイン/ シル
 ◆ 校閲 / スターチス
 ◆ チェック係 / リトモ

  • 短編小説集「スナックくらげ」Green

    ¥3,500

    【デザインカラー:グリーン】 ※カバーの裏にピンクとは別のボーナスコンテンツがついています。 -------------------------------------------- 縁のある人しか辿り着けない謎めいたスナック「スナックくらげ」。この場末のスナックを舞台にした魅惑的なオリジナルショートストーリーを全部で11話収録した短編小説集です。 スナックくらげを知らないあなたも、ページをめくればまるで馴染みの店に足を踏み入れたかのように気軽にお楽しみいただけます。こだわりの装丁と挿絵で、手に取った瞬間から楽しんでいただける一冊です。 -------------------------------------------- ◆ 文 / おのの ◆ 装丁,挿絵,トータルデザイン/ シル
 ◆ 校閲 / スターチス
 ◆ チェック係 / リトモ

  • 短編小説集「スナックくらげ」★2冊セット

    ¥5,000

    【グリーン&ピンク 2冊セット】 ※カバーの裏にボーナスコンテンツがついています。 -------------------------------------------- 縁のある人しか辿り着けない謎めいたスナック「スナックくらげ」。この場末のスナックを舞台にした魅惑的なオリジナルショートストーリーを全部で11話収録した短編小説集です。 スナックくらげを知らないあなたも、ページをめくればまるで馴染みの店に足を踏み入れたかのように気軽にお楽しみいただけます。こだわりの装丁と挿絵で、手に取った瞬間から楽しんでいただける一冊です。 -------------------------------------------- ◆ 文 / おのの ◆ 装丁,挿絵,トータルデザイン/ シル
 ◆ 校閲 / スターチス
 ◆ チェック係 / リトモ

  • 挿絵「毒のような蜜のような」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『毒のような蜜のような』 「いらっしゃい。あら、今日はレディースデーね。」 「何か飲み物を頂いても…」 「もちろんよ。ハイボールかドクダミ茶、どっちにする?」 「じゃあ…ハイボールを。」 「いいわ。ちょっと待っててね」 「はい、どうぞ。あたしは、ここでママをしているシルよ。」 「ありがとう…ございます。」 「なんか、元気ないわね。どうかしたの?」 「彼を…殺しました。」 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「スナックくらげ(サイドストーリー)」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 
『スナックくらげ』  ここはweb3の片隅にひっそりと佇む、場末のスナック。本日も一名様、ご来店です。 あの日私は、職場の後輩と飲みに来ていた。一次会の後、意気揚々と二次会はどこにしようかと考えていたが、その後輩は明日も早いのでもう帰るという。これが最近のノリなのかと特段引き留めることもせず、私はさてどうしようかと思案に暮れていた。 ふと今ほどまで居た店の脇を見ると、いかにも昭和感漂うディープな裏路地が暗闇に伸びていた。私は吸い込まれるようにその路地に確かに足を踏み入れ、奥へ奥へと進んでいった。… はずである。 いくつかの曲がり角を抜けたところに古いビルが建っており、その一階は何となくどこかで見かけたような、いわゆる古いスナックのようだった。まるでそこだけ時間が止まっているような、或いは外界から隔離されたような、そんな不思議な雰囲気を纏っていた。 OPENと書かれた小さなボードが下がった入口は、古い木製ドアの上を半球状の色褪せた水色の傘が覆っており、そこには「スナックくらげ」と書かれていた。 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「想い焦がれるあの響きと追憶の香り」(所有者名掲載権つき)


    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 女はプランターに水をやっている。じょうろから出るいくつもの細い線は、空中に虹色の幻影を創り出し、その先に咲く白いドクダミの花を美しく彩っていた。 空き地だったはずの場所に急にスナックが現れ、当時こそ周りは稀有な目で見ていたものの、ママの容姿と人柄もあって、一年半も経つ今では連日の盛況ぶりである。 「あらやだ。ドクダミの茶葉が少なくなってきたわね。」 在庫の確認をしながら私は呟いた。スナックくらげでは、最後にドクダミ茶を出すのが最近の定番なのである。 私はまた入口から外へと出ると、店先にあるドクダミの茶葉を摘む。最近日差しも強まってきており、日に日に夏の足音を感じるようになってきた。 陽の光を浴びるのはこんなにも気持ちよく、体も心も満たしていくことを、私は毎回外に出る度にしみじみと感じていた。 十二年ぶりに外に出たあの日。外はこの上ない秋晴れだった。[天高く、馬肥ゆる秋] とはよく言ったもので、どこまでも青い空を見上げると、透き通るように長く伸びたすじ雲が折り重なり、とても美しかった。 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。


  • 挿絵「隣の珈琲屋」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『隣の珈琲屋』  男は一軒の店を探していた。しかし、記憶にある辺りに何度訪れてみても、それらしき店は無い。ましてやそれらしき路地すら見当たらない。周辺の店に聞き込んでも、そんな店は聞いたことがない、と皆口を揃えるのだった。 次第に、もしかして本当に存在しなかったのではないかと思い出し、半ばその捜索を諦めつつ、男は残暑のうだるような暑さから逃れる為、ふと目に入った珈琲屋の扉を開けた。 「いらっしゃいませ。」 店主と見られる寡黙な感じの壮年の男性が一人、カウンターの奥で豆を挽いていた。全体的にマホガニー調で統一された店内はコーヒーの良い香りで満たされており、暑さにうんざりしていた私を少し幸せな気持ちにさせた。 「アイスコーヒーを頂けますか。」 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「正解を出したがる男」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 「会社を…クビになったんです。」 来店した男は、カウンターに腰を下ろすなり口を開いた。 「事の発端は、先月受注した案件です。僕はその案件でリーダーを務めることになりまして、五人のチームが組まれたんです。」 「そのチームに、僕が普段からあまり好きじゃない同期がいて。と言うのも、そいつは何かと僕のする事に異を唱えてくるんです。せっかく僕が考えた案も、その考え方はあまり先方の意見を反映していないだとか、もう少し後輩の意見を聞いたらどうだとか。」 「ライバル視してるのかなんなのか知りませんが、本当にいい迷惑です。おかげでチームとしての進捗も遅れるし。完全に、リーダーになれなかった当てつけとしか思えません。」 「で、あろうことかチームにそれを振るんですよ。なぁ?皆もそう思うよな?的なことです。卑怯じゃないですか?それでチームの後輩を自分の味方につけて、僕が失敗するように誘導していたんですよ?僕はこんなにチームや会社のために、そのプロジェクトを成功させるために頑張っていたのに。」 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「マイクロフォン」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 
『マイクロフォン』   どいつもこいつも見る目がない、と思っていた。思っていたかった。 「あのさ、ホントいちいちうるさいんだよね。次のオーディションは通るから大丈夫だって言ってるじゃん。こないだ出来た曲はマジでヤバいから。」 毎日がこの繰り返しで辟易する。彼女はいい加減、私にマジメに働いて欲しいらしく、最近はいつもミュージシャンの道を諦めさせるようなことを言ってくる。ファンじゃなかったのかよ。 確かにもう三十半ばであるが、今まで音楽しかやってこなかった私は、今から普通の会社員になんてなれやしない。しかし、これまでメンバーと細々とライブやオーディション活動を続けて来たものの、みな口には出さないが、うっすら限界を悟っているのだろうとも思う。 服は好きなので、アパレルでアルバイトをしながら、ライブで出会ったファンと付き合い、ほぼ食わせてもらっている。まぁ、所謂ヒモである …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「壁の鼓動」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『マイクロフォン』  の鼓動 「ガチャッ」 「あれ?え?ここって…あのー、ここ、どこですか?」 男はスナックくらげの奥の壁にある扉から顔を出すと、動揺したように周りを見渡しながらママに聞いた。 「あら?長いこと、ここでスナックやってるけど、そっちの扉から入ってきたお客さんは初めてね。」 「ス…スナック?どうなってるんだ?あの、私、ただホテルの部屋から出ただけなんですけど。あ、ホテルって別にいかがわしいホテルじゃないですよ。」 「うーん、何かのきっかけで繋がっちゃったのかしらね。ま、いいじゃない。せっかく来たんだから一杯飲んでいきなさいよ。」 「はぁ。僕、初めてなんですけど大丈夫ですか?あ、スナックが初めてってことですからね。」 「なんかイチイチ引っかかるけど… まぁいいわ。ウチが初めてなんてむしろ嬉しいわよ。」 男は辺りを見回しながらおずおずとカウンターに座る。 「あたしはシル。ここでママをやってるわ。そんなに脅えなくても、とって喰いやしないわよ。ハイボールでいい?」 「あ…はい。いえ、あまりに非日常な出来事なので、緊張して固くなっているというか… あ、体がですからね。」 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。



  • 挿絵「十一月二十三日」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『十一月二十三日』 「いらっしゃい。スナックくらげへようこそ…って、隣に珈琲屋なんてあったかしら?」 「このスナックが消えてから作ったので、あなたは知らないかもしれませんね。」 「…?あなた…何者なの?」 「何者でもありませんよ。ただの珈琲屋のマスターです。こちら、お掛けしても?」 店主はカウンターに手を向けながら言った。 「え?え…えぇ。どうぞ。」 「ふぅ。ところでシルさん、今日は何月の何日かご存じですか?」 「えっ、何であたしの名前…。ここの日付では、十一月二十三日よ。外の時間では分からないけどね。」 「外でも同じですよ。ただし、それは本日のみですがね。」 「どういう事?何でそんな事知ってるの?」 「まぁそれは追々話すとして、あなたがこのスナックに閉じ込められた日にちは覚えていますか?」 「えっと、十一月…二十…三日…!」 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「場末のスナックの壁」(所有者名掲載権つき)


    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『場末のスナックの壁』  世界を切り取るということの意味を、私はまだ知らなかった。あれは仕事が上手くいかず、苛ついた気持ちを酒に溶かして発散していた夜だった。 私は普段あまり酒の進みが速くはないのだが、その日は半ば自暴自棄になっていたこともあり、一軒目からかなりの量の酒を飲んでいたと思う。はっきりと覚えていないのだが、店を出た路上で寝てしまったのだろう。目覚めると、見覚えのない寂れた裏路地の隅にうずくまっていた。 時刻を確認すると夜中の2時を少し回ったところで、どうやら数時間ほど寝ていたようだった。私はようやく立ち上がり、どこへ向かうでもなくふらふらと歩きだすと、まだ明かりが点いている店が目に入った。 入り口前の小さな立ち看板には「スナックくらげ」と書かれている。外観からしてかなり昔からあると思われる佇まいだが、知らない店だった。そして私はその暖かな光に吸い込まれる羽虫の如く、入り口の扉を開けた。 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「くらげと祠と佇むママ」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    挿絵「場末のスナックの壁」(所有者名掲載権つき)


短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『くらげと祠と佇むママ』 入口のドアが閉まると、男は辺りをぐるりと見回した。そしてゆっくりとカウンターの中ほどへと進み、ママの目の前に腰を下ろした。 「ママ…探しましたよ。」 「探したって?ここはそう簡単には…」 そう言いかけて、ママの表情がみるみる驚きに満たされていく。 「もしかして…あなたなの?」 「やっと思い出しましたか。」 「いや、だってあなた…。」 「実は、先日知り合ったカメラマンがここに来たみたいでして。その話を聞いた時、頭の中に電気が流れたような痛みが駆け巡って…そして、全て思い出しました。」 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 挿絵「なんでやねん」(所有者名掲載権つき)

    ¥10,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」に収録される挿絵のJPEG画像と、挿絵の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 ===================================== 小説の冒頭部分をチラ見せ・・・ 『なんでやねん』  今日も一人、店のカウンターに立ち、グラスを磨く。次第にグラスは歪み始め、牙が生え、舌なめずりをして私を食べようとする。「キャッ」と小さな叫び声を上げてグラスを放り投げると、グラスはフロアの床に落ち、割れ散らばった。その大小様々な破片は、場に似つかわしくない綺麗な輝きを見せた後、黒い煙の塊となって私に襲い掛かる。全身を煙に覆われた私は息ができずに意識が遠のいていく… …いつもそこで目を覚ます。全身にはじっとり汗をかいていた。 「またこの夢…」 この夢を見始めたのは、私がこの店から出られなくなった頃からだったと思う。最近、更に頻回に見るようになってきたようにも感じる。 汗ばんだ気だるい体にまとわりついた黒いような何かをシャワーで洗い流し、今日も私はカウンターへ向かう。 …つづきは本でお楽しみください。 2024年年末までに完成の予定です。

  • 幻の没作品「正解を出したがる男」小説所有権つき

    ¥3,000

    SOLD OUT

    やむなく没になった小説と挿絵のセット。 小説はpdfデータで後日お送りします。 ===================================== ※挿絵は画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ===================================== 小説全文を公開 正解を出したがる男 カラン、コロン。 「いらっしゃい。スナックくらげへようこそ。」 「えーと、初めてなんですけど、大丈夫ですかね?」 「あら、ウチはそういうの気にしないわ。どうぞ飲んで行ってちょうだい。て言っても、ハイボールかドクダミ茶しかないけどね。」 「じゃあ、ハイボールを。あ、濃いめでお願いします。」 今日は朝から選択に恵まれない日だった。 朝ごはんにパンを選んだらマーガリンがない。通勤に選んだ道が渋滞している。仕事で優先した案件が上手くいかない。おまけに、よく行くケーキ屋に新作が出ていたので奥さんに買って帰ったら、いつものが良かったと言われる始末だ。 流石の私も、「せっかく買ってきてあげたのにそれはないんじゃない?」と口走ってしまい、奥さんの機嫌は奈落の底へ真っ逆さまである。 そこから普段の溜まりに溜まった愚痴を百倍返しで吐き出され、とうとう居たたまれなくなった私は、しばらく家の外に出ることにしたのだ。 最初は散歩がてら、いつもは通らないような道を歩いていたのだが、ふと入った裏路地で、この「スナックくらげ」という水色の傘が掛かった入口が目に入り、何故だかふらっと中に吸い込まれてしまったという経緯である。 「ハイボールおまたせ。ちゃんと濃いめにしておいたわよ。」 「どうも。ここのママさん、ですよね?」 「人のことが知りたければ、まず自分の紹介が先なんじゃない?」 「あ、そうですよね。すみません…僕は」 「アハハ、冗談よ。ごめんね意地悪して。むしろお客さんの詮索はしない主義なの。」 「と言うわけで、この店のママ、シルです。」 ママは胸に手を当て、軽く頭を下げた。 「今日はどうしてウチに?わざわざ探して来てくれた… とかじゃなさそうだし。」 私は今日の不遇な出来事とここへ来た経緯をママへ話した。 「それはツイてなかったわね。そしてあなた、普段からあまり奥さんと話したりしてないんじゃないかしら?」 「それは、まぁ。ある程度長いこと一緒に居ると、そんなに毎日話すことも無いですし。」 「そんなのその日あったこととか、何でもいいのよ。普段話したりしないから、そういう風にちょっとの不満が溜まっていって、些細なきっかけでダムが決壊しちゃうんじゃない?」 「でも話したら話したで理屈臭いとかいつも言われるので、そりゃ次第にこっちの口数も 減りますよ。」 「あ!もしかしてあなた、奥さんが悩み事とか話してくれてる時に、解決策を考えて提案しちゃうタイプでしょ。」 「え?当たり前ですよ。だって悩んでるんだから、それを解決しないことには悩みが無くならないじゃないですか。ちゃんと相手の納得感が得られる答えを出してあげないと。」 「なるほど、そういうところね。いい?女ってのは大抵、自分の話を聞いてほしいだけなの。もちろん全員がそうとは言わないけど、自分が思ってることを相手に話して、そうだねって共感してほしい。そういうものなのよ。」 「うーん、それじゃ相手に話す意味が無くないですか?その問題について自分がどうすれば良いか、その正解が欲しいから僕なら話しますよ。」 「はぁーっ。奥さんの気持ちが分かった気がするわ。」 「ため息を吐かないで下さいよママ…」 「…分かったわ。それじゃちょっとしたゲームをしない?」 「ゲーム?」 「あそこにドアがあるでしょう。そこに入りなさい。無事ここに帰って来れたら、その時は一杯奢るわ。」 「帰って来れたらって、帰って来れないかもしれないんですか?」 「フフッ。それはあなた次第よ。」 ママはウインクをしながらそう言うと、私を店の奥にある扉の前へと連れて行った。 「さぁ、いってらっしゃい。」 そう言われるがまま、僕はドアを開けた先の通路へと足を踏み入れた。 ドアが閉まる音を背中で聞きながら、薄暗い通路を進む。しばらく真っすぐ奥へと歩いて行くと、いつの間にか洞窟の様な、周りを岩肌で囲まれた、開けた場所に出た。 「なんだ、ここ…。」 天井も高く、とても広い空間だ。改めて周りを見渡すと、左手奥の方からこちら側に線路のレールのようなものが延びてきており、そのレールはカーブを描いて、向かって右側へと続いていた。 右側に延びたレールの先には4,5人の作業員がいるようだ。ヘルメットを被り、スコップか何かで掘るような仕草をしている。 その時。 左手奥から、もの凄い勢いで線路の上をトロッコが走ってきた!右手にいる作業員たちは全く気づいていない。このままだと作業員に追突してしまう。 何か術はないかと周囲を探すと、近くの壁にレバーがあった。 「分岐レバー」と書いてある。 「分岐…?」 今までは薄暗くて気づかなかったが、右側へ延びる線路の途中に分岐点があった。 そして分岐した線路の先にも、作業員が一人いた。 「レバーを倒せば、一人の方に切り替えられる… いや待て!でもあの人は、本来関係なかったはずの人だ!」 トロッコがどんどん迫る中、私はそのレバーを下げることに決めた。どちらにしろ犠牲が出てしまうなら、少ない方を選ぼうとしたのだ。 そしてレバーを下げようとした正にその時、分岐先の作業員のヘルメットが落ちた。 その瞬間、私はアッと声をあげていた。ヘルメットの下から覗いた顔は、私の妻だったのだ。 「…え⁉なんでここに!」 そう言って僕はギリギリでレバーを下げることを踏み留まり、トロッコはそのまま線路を進んでいった… 刹那、強烈な光が私の眼に飛び込み、そこで意識は途切れた。 「戻ったみたいね。」 「えっ?…うっ……眩しい…」 気付くと私は、元いたスナックのカウンターにいた。 「どう?楽しかった?」 「どうって、何ですか今のは!妻が死ぬところだった!」 「フフフ、大丈夫よ。もちろん現実ではないわ。」 「あんなもの、選ぶことなんてできない。」 「そうね。でもあなたは答えを出した。奥さんでは無い方を犠牲にする、という答えをね。」 「当たり前ですよ。」 「でも奥さんじゃなければ1人を犠牲にしていた… そういう事よ。」 「え?」 「後は自分で考えなさい。さ、そろそろ閉店よ。ハイボールは…奢ってあげる。」 私はその後しばらく店の外で立ち尽くし、頭の中で先程の出来事を反芻していた。 そして今日の帰りはいつものケーキを買って、奥さんに謝ろうと決めた。 [参考:trolley problem / Philippa Ruth Foot 1967]

  • 短編小説集「スナックくらげ」表紙イラスト ピンク

    ¥20,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」表紙のJPEG画像と、表紙の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。

  • 短編小説集「スナックくらげ」表紙イラスト グリーン

    ¥20,000

    SOLD OUT

    短編小説集「スナックくらげ」表紙のJPEG画像と、表紙の所有者としてお名前を掲載できる権利がついています。出版になった際、本の中にお名前が掲載されます。 ===================================== ※画像のダウンロードにて納品となります。 ※NFTを希望の方は、本サイトで決済の際、ウォレットアドレスを備考欄に記入するかDM等でお知らせください。後日NFTをトランスファーします。 ※NFTのチェーンはpolygonとなります。 ※ご希望者にはパネル・額装でのご注文も承ります。ご相談ください。 =====================================

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